FD3S メンテナンス ・・・ 13B NAロータリーとの生活

FD3S
FD3S TOP >  FD3S 整備日記 >> 車速パルスコンバーター
ROTARY TECNICAL REPORT WEB SITE

車速パルスコンバーター

ファイナルギア交換によるスピードメーターの狂い

FD3Sでは、ファイナルギア交換は割と実行されている方が多いのではないでしょうか?
私もファイナルギア@4.1でしたが、4.3へ交換しました。今後は4.77への変更も考えています
しかし、ここで一つ問題が・・・
FD3Sはミッションギアの回転を車速として計測しています。
これは仕組み上、エンジン回転を車軸に変換するファイナルギアの手前にあるため、ファイナルギアを交換すると スピードメーターに狂いが生じます。
街乗りではこの誤差が非常につらい。さらには実走行よりもメーター上の走行距離が延びてしまいます。 これは許せません(笑)

純正部品での対応

ファイナルギア@4.3への変更ならミッションケースにある純正の車速センサーを4.3用のものに交換すればOKです。
しかし、4.77への変更の場合、もともとFD3Sで設定が無く純正部品で対策することはできません。
アフター品で車速パルスを変換するものがあるので、それを使えばいいのですが、ここはひとつ自作してみましょう。

車速パルス変換機の自作

当初、純正車速センサーの信号をピックアップして、パルス数を変換することを考えていました。
しかし、この方法だと4.1用の車速センサーなのか4.3用のものなのか決め打ちで固定する必要があります。
また、変換後のパルス数がどの比率のファイナルギアなのかも決めてしまわなければなりません。
現状4.3ですが将来4.77にしたり、また戻したりした場合の汎用性も欲しいところです。

そこで、思い切って純正の車速センサーを使わない方向で作成します。

ABSセンサー流用

今回、ABSセンサーを使うことを思いつきました。
というのもFD3Sの車速センサーはミッションにあると書きました。
このため、ファイナルギアのギア比を変更することが出来ません。
それなら、ファイナルギア比決め打ちで計測している車速センサーではなく、車軸側のABSセンサーで計測してすればいいわけです。
RX-8はもともとこの方式ですし、シルビア等でもABSセンサーを利用したパターンが存在します。

この方法であれば、意識するのはタイヤの外径だけで、ファイナルギアの比率に左右されずに済みます。
タイヤの外径を変更する場合に限って、スイッチで切替出来るようにすればより汎用性が高くなるでしょう。

気になる点は、車速信号を前後左右どの箇所で拾うのかということになります。
まぁ、前後の選択は当然駆動輪である後輪側になると思います。
次に左右どちらを採用するかが悩むところです。
左右どちらもピックアップしてパルス数の多い(速い)方を採用できればベストではないかと考えています。

今回はとりあえず、右側後輪のセンサーから信号を取得してみます。

ABSセンサー考察

ABSセンサーのピックアップパルスを車速センサーのパルスに変換するためにはどうすればいいでしょうか?
仕様から考えてみましょう。

車速センサーを受け取るFD3Sのスピードメーターの仕様は次の通り

車速センサー
時速60km/h = 4 * 637rpm
言い換えると、60km/h = 2548パルス /min
上記仕様から車速センサーが1km当たりに出力するパルス数は
2548パルス ・・・ ①

FD3SのABSセンサーの仕様は次の通り

ABSセンサー
タイヤ1回転-44T
タイヤ外径を638mmとすると1T = 14.5mm
上記仕様からABSセンサーが1km当たりに出力するパルス数は
1000000mm/14.5mm≒68965パルス ・・・ ②

ABSセンサーは前後左右の速度差を細かく分析するためカウント数が多いです。
ある程度、カウントを遅くして分周する必要がありそうです。

①・②から
1000000 / ( 14.5 * X ) * Y / 16 = 2548
1000000 / X * Y =591136
Y / X = 0.591136
Y = 0.591136 * X
X・Yは整数 かつY≦16なので
13 ≒ 0.591136 * 22
∴X=22、Y=13となります。

つまり、ABSセンサーのパルスに対し
22回ピックアップがあったら1回としてカウント
さらに13/16で分周することとなります。

確認してみましょう。

  • 68965 / 22 * 13 / 16 ≒ 2547

となりました。
おぉ、車速センサーのパルス数とほぼ同じです。